こんにちは。いとしょーです。
イヤイヤ始めたこの業界ですが,なんやかんやで20年以上が過ぎました。
僕が勤め始めたのは2001年で27歳のときだから…。もういい年です(笑)
2000人以上を高校生に送り出し,毎年100件以上の面談をしたきた塾講師がお伝えする勉強ブログです。気軽に見てくださいね。
点数が取れないのは,君がバカとかなんとかではない。決してそうではない!
今回はテストで点数が取れるようになるための方法の3歩目(後半)を書きます。テストの点数は,必ず取れるようになりますよ。
正しい手順で,自分に合わせた勉強を続けたら必ず点数は伸びるもの。
今回の3時限目の続きです。
ノートを効果的に使おうよ
(後編)効果的なノートを使い方7つ
点数を取るための勉強では,「手と口を動かす」ことが重要です。ノートを取った勉強にメリットがあることを3時限目(前編)でお伝えしました。
カンタンに復習しましょう。
メリット3つはこちらです。
1.「苦手」がはっきりする
➠勉強すべきポイントを絞れる
2.「×の問題の見直し」が簡単
➠解き直しに生きる
3.「続ける理由」ができる
ノートを使うと「効果的な×直し勉強」ができるようになります。
やりっぱなしの勉強が激減するです。頑張った勉強が次につながりやすくなるし,人によっては勉強を続ける理由になります。
ノートが取れるけど頭の中で解けちゃう子と,ノートの取り方を知らない子では,その実力に大きな差が生まれます。これは,解けない問題にぶつかったときに対処法があるかないかの差になります。
「効果的なノートを使い方7つ」はこちら。
- 勉強した日付と「問題集名」を書く
- 「ページ」「大問・小問番号」を書く
- 「1問1行」で書く
(ぎゅうぎゅう詰めにしない) - 必ず〇付けを「赤」でする
(最低で2色,最高で3色まで) - ×直しを余白にする
(数学は後から解き直しをする) - 解答を見て知らなかったことを「余白にメモ」する
- 同じような問題に遭遇したときは,後から過去のページを探して「見る」
指導歴20年以上になりますが,中学生がノートを取って勉強する姿が減ってきた…ように感じます。もちろん学校ではノート取っていると思うケド…。
「点数さえ取れたらいい」と考えることは間違っていません。取れていたらね。
だから,ひたすらプリントを解かせたり,問題集を解かせたりするのも,間違っているとは思いません。
ただ。
勉強は「日々」「毎月」「毎年」難しくなっていきます。「どの学年まで通用するか」が問題でしょう。
けっきょく高校で通用しなければ,本人に達成感はない…。
中学生のみなさんに,このことを理解してもらうことは難しいです。だって高校生になったことがありませんもの(笑) そりゃそうですよね。
「今解く1問」の勉強の仕方次第で,その積み重ねにより「半年後の自分をピカピカに磨く」ことができます。ただ解くのではなく,よりできるようになるよう工夫してみてくださいね。
その工夫の一つが「ノートの取り方」です。
勉強効果をもとめるだけでなく,まとめる力がつきます。仕事にも生きるスキルです。
「丸暗記」や「ひらめき」に頼った勉強は,必ず大きく高く分厚い壁にぶつかります。「ノートの取り方」を自分なりにマスターしておいて,壁に立ち向かう準備をしておきましょう。
ノートを取っただけで点数も実力もすぐにはつかないけど。
ノート取ってない子より,
ずっと点数上がる可能性は上がります!
このブログを読んでまでなんとかしたい皆さんなら,必ず結果が出ますよ。
「ノートを使うポイント7つ」を詳しく説明していきます
ノートを使う7ポイント!
偏差値が高い高校生は,だいたいノートがうまく使えていました。暗記ゴリ押しタイプはノートがキレイ。だけどキレイすぎるかな。高校生になって勉強がイマイチだった子は,ノートがただのメモ書きか丸写しになっていましたよ。
- 勉強した日付と「問題集名」を書く
- 「ページ」「大問・小問番号」を書く
- 「1問1行」で書く
(ぎゅうぎゅう詰めにしない) - 必ず〇付けを「赤」でする
(最低で2色,最高で3色まで) - ×直しを余白にする
(数学は後から解き直しをする) - 解答を見て知らなかったことを「余白にメモ」する
- 同じような問題に遭遇したときは,後から過去のページを探して「見る」
7つは多く見えるけど,よくよく7項目を見てください。
逆に「ぜんぜんたいしたことを言ってないな」と思いませんか?
だから,本当に気構えないでください。
むしろ「こんなんでいいのかい?」と思ってほしいです(笑)
さぁ,説明致しましょう。
勉強した日付と「問題集名」を書く
「日付や問題集の名前がない」なら,みなさんのノートは「メモ帳」になってしまっています。後から見返しても何もわかりませんもの…。
「自分(みなさん)の成長」を自分(みなさん)では,なかなか判断ができません。自分の身長だってわかるもんじゃない。だから柱に傷を残すわけです。体重はスグわかりますけどね…(笑)
「何を」「いつ解いた」か。そしてどれだけできたか。しっかり残しましょう!
「ページ」「大問・小問番号」を書く
「ページ」「大問番号」「小問番号」を書かないなら,やっぱりメモ帳です。後から見返しても何もわかりませんよね…。
後から見直したときに「何をどこに解いてあるのかわからない」なら。
おそらく見ない。絶対に見ない。必ず見ない(笑)
「どのページの」「どの問題を」解いたか。そしてどれだけできたか。しっかり残しておきましょう!
後からノートを見返さないなら,やりっぱなしの勉強になっている可能性が高いです…。
「1問1行」で書く(ぎゅうぎゅう詰めにしない)
隙間なく「ぎゅうぎゅう詰め」で書くと,やっぱり「メモ帳」になってしまいがちです。ページを埋めていくことに達成感があるのでしょう。完成させる達成感…。僕もわかりますね(笑)
詰めてたくさん書くと,学校の先生の印象がいいときもあります。それならば,たくさん書いてください‼ 成績が上がるなら,ぜひ書くべきです。
それでも…。
数学なら途中式をきっちりと書き残してほしい。
英語で,知らない単語が出てきたなら,調べて「メモ」を書き残すようにしましょう。
「ぎゅうぎゅう詰めノート」の課題は,「×直し」「解き直し」する問題を見つけにくいことです。後から見返すことが難しい…(-_-;)
やたら「スカスカノート」を作る子もいます。3行に1行しか使わない。おそらくこのパターンの子も,後からノートを見ない。きれいにノートを残しておきたいのでしょう。
ノートの見栄えより,見直ししやすさを追求してほしいです。
必ず〇付けを「赤」でする(最低で2色,最高で3色まで)
ノート作りにセンスは要りません(笑) まずは一生懸命に書き残していきましょう。写すのではなく,ポイントを書き残す。そうすると色の使い方も大切になります。
最低でも「赤」は使いましょう(笑)
黒一色で「ノートの使い方がうまい子」は見たことがないです。
ソレドコロカ、勉強できる子も見たことがありません(笑) ポイントがどこか理解していないのでしょう。
教科書や参考書を写すこともやめましょう。「写すだけ」だと「考えて」勉強していないことが多いです。勉強した気にはなれるけど効果は薄い…。
新しいポイントです!
出来る限り考えましょう!
そのうえでわからないことは即座に質問です。質問はためらわなくてOK
ノートを使うと「どうまとめるか」「どう書き残しておくか」を,自然と考えます。
それこそ黒一色の水墨画ノート(笑)は「ぎゅうぎゅう詰め」の子に多いですね。
「ラメ」とか…(笑),色をたくさん使うことを控えましょう。
ノートをデコっちゃいけませんよ。目的が変わっています(笑) 色が多いと時間がかかるし,見栄えがよくても見返しにくいノートになる怖れがあります。どこが重要なのかわかりにくいですもの。
「〇付けは赤」「×直しの〇付けは青」といったように,用途にわけて色を使い分けると,二色あれば十分になりますよ。黒も入れると三色かな。使う色はここまで!
×直しを余白にする(数学は必ず後から解き直しをする)
余白は重要!余白のないノートは見づらいです。そしてその余白にメモを残しましょう。
なぜ間違えたのか。何を知らなかったのか。なにか気持ちを書き残しておくのもいいですよ。「図形書いたらすぐわかった。くやしー!」とかね。
「〇付け×直し」はすぐにやりましょう。
「解き直し」は別の個所に(後から)解くで問題ありません。
「×直し」は,違う色に変えて,余白に書きましょう。
何をどう間違えたか確認するために,必ず書き残します。
「ちょっとした心境」も書き残しておくといいですよ。後から勉強するとき,なんかホッコリします。
「×」が2周目3周目で減っていけば,それでOK。これは暗記ではなく,解き方の理解です。
解答を見て知らなかったことを「余白にメモ」する
いい問題集は,模範解答の解説が丁寧です。また,その解説のまとめが秀逸なものがあります!「コレは…」というまとめがあれば,スグに余白へメモしてましょう!
「ポイントのメモ書き」もお忘れなく!
模範解答にあるミニまとめはけっこう重宝します。書き出しておくと,それだけで頭に残ることもありますよ。
書き残さなければ,頭からキレイさっぱり消え去ります(笑)
書いたところで忘れるものですが,それでもノートを見直せば思い起こせます。
余白の使い方は「〇付け×直し」「ポイントのメモ書き」だからギュウギュウ詰めノートはダメなんですよね。
同じような問題に遭遇したときは,後から過去のページを探して「見る」
ノートを取っておくことは,いわば過去の自分からのフィードバック。「こんなふうだったよ」って教えてくれています。自分の成長をノートから感じ取ろう!
「わからない」「できない」とき,誰か質問できるなら聞いた方がいい。でも,自宅での勉強ではどうするか。
過去のノートを開いてください。参考書を,教科書を開き,ノートを開く。参考書や教科書にメモ書きがあればそれもいい。ただ,ノートはあなたの分身です。そのときの感情とともにどう考えたかまで思い起こせるでしょう。
ノートは知識や解き方チェックまでできる,みなさん専用の参考書,もしくは成長記録です!あった方がいいです。
点数が上がる子って,何かしら「やったことないことに挑戦」しています。今度はみなさんも頑張って勉強してみましょう!
ここまでブログを読んでくれたみなさんは,十分にモチベーションがあります!今の点数をなんとかしたいと強く考えているでしょう。
こんなノートはいかがでしょう
正しい手順で自分に合わせた勉強を続けたなら,必ず点数は上がります。
数年前に,僕の勉強で使っていたノートです。真っ赤っ赤でお恥ずかしい…。
高校生の定期テスト対策指導のために,黄チャートを1日2時間1年かけて解いていたときのものです。
けっして真似してほしいわけではありません。単に,生徒のノートをここにさらすのもどうかと…。自分のノートをイメージ映像としてあげました。
僕は縦2列でノートを作るのが好きですね。
無駄な余白もなくぎゅうぎゅう感もなく,見た目すっきりします。
上段下段の2段でも,いいノートを見たことが何度かあります。
目的を果たせるなら問題ありません(^^) レイアウトはお好みで!
20年ぶりに数ⅠA,数Ⅱを勉強しまして。1年でノートが5冊ですね。ちなみに数B「数列」に入った直後に,心がポキッと折れました (笑)
いかがでしょう。このブログはお役に立てたでしょうか。
ご質問ある場合は,どうぞコメント欄をご活用ください(^^)
この瞬間にやる気がでてくれたら,明日はきっと頑張れます。そして賢くなっていく。
明日も1日,頑張りましょう!!
ご拝読,ありがとうございます。
コメント