こんにちは。いとしょーです。
イヤイヤ始めたこの業界ですが,なんやかんやで20年以上が過ぎました。
僕が勤め始めたのは2001年で27歳のときだから…。もういい年です(笑)
2000人以上を高校生に送り出し,毎年100件以上の面談をしたきた塾講師がお伝えする勉強ブログです。まじめに書いています。でも気軽に見てくださいね。
正しい手順で,自分に合わせた勉強を続けたら必ず点数は伸びるもの。
そうです。
点数は,かみさま(笑)の言う通りに頑張れば上がりますよ。本当に上がります。
僕は中学生全員が点数を上げて,みんなに4と5を取ってもらいたいと思っています。
さて,今回のお話はなんと
「塾は通った方がいい?いや通わんでいいよ。必見!塾がいらない5つのケース」です。
「塾は通った方がいいの?」
「塾に通う必要ってあるの?」
「どんなケースなら通った方がいい?」
「どんなケースだと通わなくてもいい?」
前回のブログで
「どんなケースなら通った方がいい?」までお伝えしました。
長年この業界にいると,塾を必要としない子がいます。将来的には必要でも「今はいいよ」と考えるケースもあります。
基本的に僕は断ります。「来るな」とは言いません(笑)ケド,かなり遠回しにデメリットを伝えて「じっくりお考え下さい」と言います。
こういったケースに限って「入りたい」って言ってくれるもので(笑)。そのときは腹を括って頑張ります!
別に通わなくてもいい5つのケース
僕は塾で生活している人間ですから,そりゃぁ通塾を勧めます。でも,通わなくてもいいんじゃない…と思うケースがあるのも事実…。
「能力がない」「やる気がない」なんてのはどうでもいいことです。こういった子たちのモチベーションを上げるのも塾講師の仕事ですからね。
「別に通わなくてもいいなぁ」と思えるお子さんはこちら。
- 小学生:読み書き計算がよくできる
- 中学生:家庭学習(課題以外)がしっかりできる
- 中1,2:英数国が大好き
- 中学生:質問を「毎日」学校の先生にしている
- 高校生:大学受験を考えていない
読み書き計算がしっかりできる小学生
小学生うちで塾に通う必要性は「計算が遅い」「漢字の読み書きできない」に限ってもいいと思います。もし通うとするなら,公文さんか学研さんのようなスタイルがいいですね。
それでも
「授業に定評がある」とか「お子さんのやる気を引き出してくれる」とか。なんなら「この人にうちの子を見てもらいたい」ということなら,通塾の意義はあります。塾講師としては最高の誉ですね。
なぜ小学生の塾があまりお勧めできないか。授業料が安いからです(笑)
塾の運営において,小学生の授業料が売り上げのメインでないケースが多いです。そうすると,優先順位が下がりがちになります。
経営者からしたら,小学生の指導は宝箱です。その校舎の今後が問われますもの。お子さんの将来を託してくれるかどうかは,校舎の将来に直結します。
ただ…
塾講師によっては「おざなりな対応」であるケースがあります。授業で問題を解いておしまいといった感じです。
問題を解くことはいいことです。ただその限りで終わってしまってはダメ。「目的に近づくため」に問題演習をうまく活用していれば,かなり効果的です。
その塾に悪意はありません。ただ,塾講師は基本的に忙しい方が多い。どうしても中学生に目が行きがちです。だから小学生対応の優先順位が低くなってしまうことがあります。
「小学生の在籍人数」は校舎運営の土台です。中学生で結果を出してくれると嬉しいですね。運営としても,評判を広めて校舎を拡大してくれることがある。授業にも自然と力が入りますね。
「計算が遅い」「漢字の読み書きできない」なら必ず塾を探しましょう。中学生活に大きなダメージを与えます。そうでないなら,自宅学習の習慣をつけてるようにしましょう。
小学生で塾に通う必要性がもう一つあります。中等部受験です。
中等部受験は,受けるなら徹底して勉強すべきです。徹底して勉強しないなら受験を止めるべきでしょうね。
理由はカンタン。勉強しない癖がつくからです。
「受験しよう!」ってのに勉強しないなら,他の目的で勉強するわけないじゃないですか…。
小学生のうちはお子さんの勉強を見てあげてください。
時間…,ないですよね。忙しいですよね。ただ勉強を見てあげることができるのは小学生まででしょう。中学生の勉強を見るとなると…。休日はすべて潰れてしまいます。
毎日,何するか決めてあげて,問題書いてあげて,〇付けしてあげて,×直しを教えてあげて…。
やっぱり塾入れっちゃった方がラクですよ(笑)
家庭学習(課題以外)がしっかりできる中学生
「家庭学習(課題以外)がしっかりできる中学生」であるなら,塾はいりません。だって,通塾の目的の一つが「家庭学習ができる」ことでしょう。大学受験は別ですケド。
「塾で解き方や考え方を教えます」「勉強方法を伝えます」と塾は発信します。でも,家庭学習がしっかりできているなら,もう点数が取れているでしょう。じゃぁ塾はいらない(笑)
ところが。
「家庭学習できていても点数が取れていない子」がいる。
点数が取れていないなら,以下の3点をことを確認してみましょう(^^)
「わからない問題」を解決していますか。
模範解答を見ておしまいはアウト。何かしら質問ができていますか。5科目,質問できる環境ですか。
「問題を解くだけ」になっていませんか。
模範解答を見たらわかるはアウト。「〇付け×直しの後,解き直しまでできている」「解答を見ずに解けるようになっている」できていますか。
「学校のワークの丸暗記」になっていませんか。
丸暗記で点数を取ってきたと思います。自信をもっていい。でも取れないなら改善しなくちゃいけない。改善しなければ,この先のいい点数は望めない。
それ以前に「実は勉強時間が足りていない」子がほとんどでしたケドね(笑)
だって
机に向かってシャーペン持ったまま寝ることができる子もいました。なかなか器用なことです。
英数国が大好きな中学1年,2年生
英数国の勉強が好きな子は,「思考力・判断力・表現力」を日々鍛えているのと同じです。とても素晴らしい。「思考力・判断力・表現力」は,大学入試の新システムで重要視されている力です。
ただ「英数国は思考の教科」「理社は暗記の教科」…ではありません。
理科は読解力が必要です。理科は全大問が文章題です。
社会は表現力が必要です。社会は記述問題が多く出題されます。
英数国を頑張っておくと,正しく頑張れば,理社も点数が取れるようになります。
ただ
勉強をしないと理社だって点数は取れませんよ。英数国で点数と取れて理社で点数が取れない子は,テスト直前の勉強をしてない子ですね(笑)
3科目全部できていなくてもいいです。数国ができていたら,英語は後からなんとかなります。数学か国語か…。どちらかに力が偏っているのはいたって普通。心配しなくていいかな。
気を付けてください!
得意な科目が,定期テストで70点以下なら赤信号です。好きでない方の科目が40点を下回るなら赤色信号です。
好きであっても勉強方法を間違えています。
今後,「下手の横好き」に陥ってしまうと,最終的にお子さんの心をへし折ります。
「こんなに頑張っているのに点数が上がらない」と言ってもいいのは,80点以上の子だけです。手厳しいですが,勉強して点数が伸びないなら,勉強方法を間違えています。
何度も相談にのったり三者面談したりしましたが…。結局「覚悟か時間」が足りないことがほとんどでしたね…。
質問を「毎日」学校の先生にする中学生
質問することはとても大切です。学校の先生に質問をしに行けるなら,それでもう十分ですね。
勉強しているから質問が出てくる。
勉強してないと質問は出ません。質問しないなら疑問がないことになります。疑問がない勉強とは…。おそらく頭を使っていませんね。
何度も言います。
「模範解答を見たらわかる」は点数が取れる子が言うことではありません。
学校の先生に,スグ質問に飛びつけるようなら,寂しい話ですが塾はいりません(泣) 先生の心象もいいでしょう。おそらく成績も安定します。
大学受験を考えない高校生
まったく必要ありませんね。頼ってくれるのは嬉しいですけど,「ご希望」が通塾の目的と合致しませんもの。
「高校生の勉強に対応できる人」は少ないです。高校生の勉強は,各科目でかなり専門性が高まります。社会にしたって「世界史」と「日本史」を同時に指導できる講師は希少です。
だから…,高い。料金が高い(・・;)
大学受験ぐらいの目的でなければ割に合わないでしょう。身内に家庭教師をお願いした方がいいと思います。大学受験でなければ,基本的に定期テストだけ頑張ればいい。ほとんどの高校の定期テストは中学の勉強方法と同じ対応で十分(のはず)です。
個別指導(1人に先生1人)なんてしたら,前職では,週1日60分で15,000円はしましたね。「週1日60分で何ができます?」と思うものの,これは相場からしてだいぶ安い。
高校生の塾は「大学受験を目指すならしかたないのか…」と首をひねるほど高い料金です。逆に安いなら「安いなりの何かがある」とお考え下さい。これ以上のことを僕は言えませんケド(笑)
そしたら塾ってどう利用する?
料金と送迎に問題がなければ,塾に通うことはいいことだと思います。塾が役に立たないと言われるのは心外ですね。ほとんどの講師が時間外労働でお子さんに向き合っていますもの。
お子さんを勉強を真剣に見てくれる人が一人でも多い方がいいからです。
ただ,やはり余裕があっての塾です。ご家庭の生活をかけて通わせるには,相応の目的が必要でしょう。
「塾は通った方がいい?いつから通う?必見!塾が必要なとき9つのケース」をご覧になってくださいませ。
- 小学生:計算が遅い
- 小学生:漢字の読み書きできない
- 小6生:中等部受験を考えている
- 中1生:家で勉強できない
- 中2生:点数が下がってきた
- 中学生:100点中40点取れない
- 中学生:テスト勉強で丸暗記に頼る
- 中3生:志望校がわからない
- 高校生:大学受験を考えている
今回はご家庭の生活をかけて通わせることはないと思い,5つの通わなくていいケースを挙げました。
幾度となく生活ギリギリで通わせてくれた保護者がいました。理由は様々です。共通していることは,「僕しか頼ることができない」でした。毎回電話して,何度も宅訪して…。
ご感謝いただいたことは一生忘れることがないでしょう。今の僕が生きている糧になっています。
逆に料金を払わず逃げていったお宅もあります。事情もあると思いますが,「そんな後ろめたいコトするぐらいならだったら通わせなきゃいいじゃん」って思います。
ムリをせず,必要に応じて塾を探してみてください。必要でしたらコメントください。お力になれたら幸いです。
いかがでしょう。このブログはお役に立てたでしょうか。
ご質問ある場合は,どうぞコメント欄をご活用ください(^^)
この瞬間にやる気がでてくれたら,明日はきっと頑張れます。そして賢くなっていく。
明日も1日,頑張りましょう!!
ご拝読,ありがとうございます。
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