ご注意ください。このブログは,現時点でテストで困っていない子に書いていません(笑)
ただし,能力が低い子に書いているブログでもない。
僕が指導してきた,点数が取れない子たちは,勉強していない子,もしくは勉強方法を間違えていた子でした。
「自分がバカだ」「点数が取れない」と嘆いているお子さん(もしくは保護者)にお伝えしたくて書きます。もしご興味あれば読んでください。今回のブログで伝えたいコトは
どうやっていい塾を見つけるかというお話【第1話】です。
僕(いとしょー)のプロフィールです
2001年から塾業界に就職。小中等部で校舎担当を17年間勤める。高等部の授業を4年間兼任した後,社会科座長を勤める。エリア長として10校舎を束ねて過去最高の在籍数を出すも降格(笑)
辞意を伝えるも慰留頂き(笑),映像予備校のFC部門へ。半年で校舎担当になり,1年目で100名超,3年で150名校舎となるも実績認められず転職。そして転職失敗(笑) ただ今開校奮闘中。
営業活動,上司とのコミュがへたっぴな僕ですが,現場では,毎年100件を超える面談実施と実績でご好評頂いてきました。勉強方法を,全力でお伝え致します。
いい塾を見つけて,その塾でお子さんが頑張れたら,テストの点数は必ず上がります。
もちろん塾なんて行かなくても点数は伸ばせますケドね。その代わり保護者の時間はかなり削られる…。任せちゃえば,お互いハッピーになるもんです。
でも何をもっていい塾と判断しましょうか。
結論は
いい塾講師がいるかどうかです。
① いい研修を受けている
➠1.入社直後の研修は塾講師の体幹になる
② 生徒の話をじっくり聞きます
➠2.ヒアリングはいい塾講師になる条件では?
③ 上司(先輩)や同僚のいい講師と一緒に連携して指導
➠3.情報を共有して連携して生徒を指導する
どんなにいいシステムであっても,お子さんと接する講師がよくなければ台無しです。塾はシステムではなく接する人で選んだ方がいいですね。
体験授業の後の三者面談や入塾希望説明会があるでしょう。そのときのご判断に今回のブログを活用してくれると嬉しいです。
ちょいちょい僕の話が出てきますが,とばし読みしてください(笑)
入社直後の研修は塾講師の体幹になる
僕が塾講師としてスタートしたのが2001年です。そのときに受けた研修は,本当にありがたいものでした。今となっては…ですケドね(笑)
入社直後の研修は,その塾講師の立ち振る舞いを決める,かなり重要なものになります。
「誰のための指導か」「なんのための指導か」
塾講師は全員,生徒のため,点数アップのためと思っています。ただ自分の指導が,「評価を気にした指導」「自分をよく見せるための指導」になっていることに気づかない方もいる…
僕が,会社(上長)と喧嘩してしまうのはこの点ですね。授業が上手いわけでもないのに,指導について語られてもねぇ…(笑)
どうやって確認するか…
入塾面談や説明会の,講師の説明でご判断するのもいいと思います。
以下は,僕の「保護者会でおさえる5つの基本」ですね。
① 伝える工夫がされている
➠ 身振り手振り,資料,板書
② 結論がはっきりしている
➠ 話にゴールがある
③ 話に項目がある
➠ 聞く目的が分かりやすい
④ 説明がシンプル
➠ 詳細は付け足しで補足
⑤ 話の内容にデータがある
➠ 主観的な話に終始しない
指導歴の長短はさほど関係ないか…
若手でもかなり努力されている講師がいます。
うまく伝えられるかどうかは「個人の努力の成果」です。ただその土台には,その講師が新人のときに受けた研修が大きく影響しています。
具体的に僕がどんな研修を受けたのか…
新人最初の1か月を紹介します。
- 「話し方研修」を毎日で2週間(地獄)
- 「話し方検定」合格するまで
- 「教科研修」を週2回受ける(超地獄)
- 「単発授業」で合格したら「校舎配属」
今思えば、かなり大切に育てられたもんだなぁと感謝です。当時はメチャ腹立っていましたけどね(笑)
「1.話し方研修」が本当によかった。このおかげで僕は,道を外れずに済みました。
研修内容は以下の通りです。
① 閉まっている窓の外の,道向こうのお店の店員さんに届くよう,腹から声出せ。
➠僕「物理的にできるかい」
② 声の抑揚,強弱で話にメリハリをつけろ。
➠僕「ぜんぶ一緒ちゃうん…?」
③「社長の訓話の読み上げ」「自由課題」を,全員の前で10分間で話せ。
➠僕「こんなつまらない話を大声でするの?」
ちょいちょい僕の性格のわるさがでていますね(笑)
監督官のOKがでたら「2.話し方検定」に進みます。
授業練習してなかったら,そりゃもう怒鳴るわ怒るわ… 今じゃ,全部パワハラ扱いでしょうね。
数年後,監督官が順番に怒るように話し合っていたと教えてもらいました。研修当時,研修官がやたらヒソヒソ話してましたもんね。
「2.話し方検定」は,先輩社員や監督者など,約20名の前で「社長の訓話」と「自由課題」を模擬授業さながらに実践しました。
同期7名うち6名は1発合格。僕の合格は3回目でした…
落ちた理由をいろいろ言われても「なんやねん」って思ってました。話し方はいいけど,勢いがないとか若さがないとか。
今ならわかる。伝えたいという熱量がない,こざかしい話し方だったような…
合格したら「3.教科長の教科指導」がスタート。これがいちばん地獄でしたね…
授業内容を教科長が見せて,それを新人が真似するコピー授業スタイルです。
「今から授業を見せるから5分後に真似してね」
「一字一句間違えないようにやってよ」
「おっさんみたいな顔してるなぁ」
で模範授業を見る。超高速のしゃべりをノートに取り切ることもできず…。
5分後,
僕が見様見真似で模擬授業をすると,3分に一度は話を止められる。
「私さっきそんなこと言った?」
「なんでそこんところ(←板書のことです)にそんなに間隔があいてんの」
「話し方がおっさんくさいなぁ」
僕の模擬授業を見ているときの,つまんなさそうな(真剣な)ご表情。本当にへこみます。それでもこちらは,笑顔で全開模擬授業…
「ムチャ」と「圧力」と,ところどころに散りばめられた「人格否定」…
メンタルはかなり鍛えられました(笑)
これも今なら「パワハラ案件」ですよ…(笑) でもお互い様。
「ハイっ!」って素直に返事。でも腹の中で「うるせぇくそばばぁ」「あんたも十分老けてんぞ?」ってね
ただね…
この教科長が一番僕の授業を真剣に見てくれた。そして評価してほしい点を評価してくれた。
なによりこの方,授業がとにかく上手かった。
今の僕が塾でやっていけるのも,スタート時に,尊敬できる方がいたからと,つくづく思います。
いい話でしょ(笑)
ヒアリングはいい塾講師になる条件では?
入社時の研修は重要です。ただし,それだけで生徒の点数は上げられません。
いい講師は
「生徒の話をじっくり聞きます」ね。ヒアリングです。
三者面談のときに「どれだけ我が子の話を聞いてくれるか」はポイントになるでしょう。
お子さん方は,よくもわるくも「まだまだ未熟」 だから全部が全部,話を真に受ける訳にはいかない…
でもね
未熟だからこそ,お子さん方が困っている瞬間はわかりやすい。
「どうしたどうした」って聞きにいけば,出るわ出るわ悩みの数々…
話をするお子さん方の顔を見て,思いを感じ取るよう努力する。
「何してほしいんかな」「何話してほしいんかな」
ヒアリングをちょくちょくしていると,自ずと授業中の感覚も研ぎ澄まされる。授業が面白い講師は,授業中でも生徒の話を聞こうと頑張ります。
「今わかってくれたな」「今集中してくれたな」って判断しながら授業を進めます。
僕が尊敬する講師の方々は全員,生徒と向き合っていましたね。生徒をメチャ見てました。
- 意識をもたせるよう話せているか
- 興味,関心をもって聞いているか
- 疲れているか(眠そうかw)
- ノートをしっかりとっているか
- ノートにどう板書をとっているか
ここまで見ていると,さらに何をしてあげるべきかわかってくる。的確な演習を用意できる。
全体は授業で,個人はヒアリングで把握できるようになります。
今勉強しないからって,半年後も勉強しない訳でもない。いちいち噛みついてくる子が,死ぬほど感謝してくれたりする… 「今」だけでその子を判断しませんね。
やばい講師は,話を聞くふりをする。
せっかく生徒が話してくれようとしているのに,「あー,わかるわかる」とか言って話をさえぎっちゃう。生徒によっては「じゃもう話しなくていいな」ってなる…
講師のお子さんの話が出てくるのもどうかと…
だってみなさんが聞きたいのは「塾講師の見解」であって「一保護者の見解」ではないでしょう。
生徒を見ていないだけでなく,生徒の話も聞きやしない。
「自分をどうよく見せようか」と無意識に考える習慣があるからでしょうね。
だから思ったようにいかないと「いきなり怒る」ことがある。導火線2ミリ。「点火!」即「爆破!」みたいな(笑)
笑いごとじゃないな。
怒られる生徒は「次の瞬間に何を言われるか」わかったもんじゃない。
ヒアリングができない講師はベテランに多かったな… 若手(転職組も)は許してあげてください。まだ本人に余裕がない…
僕は本当に恵まれていたと思います。生徒をひたすら見る先輩(上司)が間近に何人もいた。仲良くはなかったけど(笑)
それもよかったのかな。冷静によしあしを感じ取れました。
情報を共有して連携して生徒を指導する
生徒が勉強するようになるために
生徒の点数を上げられるいい塾講師は
上司(先輩)や同僚のいい講師と一緒に連携して指導しています。
僕自身,社会科教科長も8年間務めたので,授業研修する立場でもありました。
授業が成長する人は「いい上司(先輩)や同僚」に恵まれていましたね。
「いい生徒に」じゃないの?と思われるかもしれません。ただ「いい生徒」っていったら,教え子全員がそうなります。
みんないい子で,みんな手がかかる子で,みんな面白い子で。そしてみんな何とかしてあげたい子。
指導期間の長さで情の深さは変わるケド,いい人ぶるでなくて,本当にそう思います。腹立つこともメチャありましたけどね(笑)
人格がいい講師,カリスマ講師,熱心な講師と,リスペクトできる方々をたくさん見てきました。
でも
パーフェクト講師にお会いしたことはない。もちろん僕も違う。
だから連携しなくちゃいけない。一人の力でクラス全員,校舎全員の点数アップはありえない。
お子さん方は,指摘を受けることはイヤだと思うケド,こちらとしても伝えるコトは伝えないと…
講師が生徒の言うことを聞くだけだと,テストの点数は取れません。
これは生徒主導ではなくて
ただの迎合だからです。
お子さんが通いたいと言ったとしても,こんな塾は早く辞めた方がいいでしょう。月に2万も払う価値はない。
いい塾は「連携」「情報共有」「役割分担」がうまい。指導手段はどうであれ「連絡がよくくるな」と思えるならいい塾です。全員でお子さんをよく見てる証拠です。
だから…
保護者の皆様,よくないことで電話連絡があったとしても…怒らないでくださいね(笑)
さて,よくない上司(先輩)の一例。
「自分がなんとかする」と考えているんだけど,結果的に「自分をよく見せている」だけになってしまっています
例えば
【生徒A(以下Aさん)が「B先生が〇〇なことを言ってきた」とC校舎長にクレームを言う件】
メチャ「塾講師あるある」です。
『未熟な校舎長』『未熟な先輩社員』は,生徒にこういいます。
「おまえの言うことはわかった。B先生に俺から話をするよ。俺に任せてくれ。」
…最悪です。
以下は,C校舎長とB講師のやりとりです。
C校舎長「Aさんがこういってきたけど,どうなんだ?」
B講師が,Aさんの言動や状況を話す
C校舎長「わかった。ここはとにかく生徒Aに謝ろう」
※僕の管轄エリアで実際にあった出来事です
生徒AもB講師も,なんならこのC校舎長も悪人ではありません。ただ全員が全員,幼い面があるだけ。100%悪い人なんてそんなにいませんしね。
僕が後からヒアリングする限り,B講師の言葉はキツイ。でも生徒Aが言うことを聞かなかったり不必要なしゃべりをしてしまったり…。
塾講師は感情で言葉を発してはいけないものと考えます。
「心にある感情」を裏で「発する言葉」を表とすると,表に出しちゃったものは覆せないですものね。
この例で問題なのは,このC校舎長が「生徒を見ていない」ということです。これは完全な悪(笑)
Aさんと深く話をする機会にも関わらず,B講師を使って自分の立場を上げようとしている。全力でAさんの側に立って「いい講師」を演じようとしてる。
Aさんは調子にのるし,B講師は悪者にされてやる気ゼロ。C校舎長は問題が解決したと思って気分がいい。
中学生だと,「言うこと聞いてくれる人」「手ごわい人」を肌感覚で感じ取ります。もうB講師の話を聞く子はいなくなります。
C校舎長は,一生懸命ですが「スタッフから配置転換希望が多く出る校舎長」でした。僕は,このC校舎長に以上の話を,包み隠さずしましたね。
「言うこと聞いてくれる」ならまだしも「こいつちょろい」と思ってしまえば,この子の性格もクラスも,指導する講師も崩壊する。
いい講師はこんな人だった
僕の講師レベルは中の上(あればいいなぁ笑)かなと。クレームがゼロではないけど,さほどクレームで問題になったことはない。平均入塾率も60%あたりでまずまず。
もし理由を挙げるとするならば
優秀な先輩の「いいところ」ばかりを真似てきたからだと思います。前提として僕が中の上だとしたら…ですけどね(笑)
個としての僕には魅力はない。つぎはぎだらけのフランケンシュタインみたいなもんです(笑) とにかく真似だらけです。
いい講師は生徒をお子さんを見てる。トコトン見てる。
少し情熱的でうるさい(暑苦しい)ところがある。でも…
お子さんが授業を受けたり話を聞いたりして「なんかやる気でるなぁ」と思えたなら,そりゃ間違いなくいい講師。いい塾だと思います。
保護者が三者面談や電話で「うちの子のことよく知っているな」と思えたなら,これもまたいい講師。よく見ている証拠です。授業での様子,ノート,テスト答案,模試成績。
よくない講師って「自分大好き」タイプ。
「当たり前」の「精神訓話」を長々(5分以上)話せる人。「自分のためだよ」「いい学校に行けば大丈夫」「とりあえずやれ(勉強しろ)」お子さん方はもううんざり。
これ言うと業界に嫌われちゃう… だけど。
実験やイベント好きも要注意。「生徒と楽しんでいる自分」が好き。「いいことやっている自分」が好き。自己陶酔…だよなぁ。
その準備の時間があるなら授業や指導を研究しますよ。だって
「実験」「イベント」で成績は伸びませんもの。
なぁんてね(笑)
特定の人物を指すものでは,一切ありませんからね。
保護者に知ってほしいコト
① いい研修を受けている
➠1.入社直後の研修は塾講師の体幹になる
② 生徒の話をじっくり聞きます
➠2.ヒアリングはいい塾講師になる条件では?
③ 上司(先輩)や同僚のいい講師と一緒に連携して指導
➠3.情報を共有して連携して生徒を指導する
お子さんを大学生の非常勤が指導することになった場合,実はそれが正解のときもあります。以下は大学生が指導する4つのメリットです。
① 適切な研修と指導を受けている
② 大学生活を教えてくれてくれる
③ 受験勉強の大変さを教えてくれる
④ 現役だから学力が高い
僕が研修,指導した大学生のスタッフは最高でした。
ただ
「情報共有」や「指示をだすための準備」のために毎日30分以上かかりましたね。
「正社員=いい講師」とは限りません。ハンパにしか働けない正社員より,大学生のスタッフの方がずっと戦力でしたよ。
保護者の皆さんにも,勉強したご経験があるとは思います。…けども
教育現場(学校)はこまめにこまめに変化しています。ご家庭で勉強を見る際には,まず現状把握からしてあげてください。
ご自身の勉強方法だと,ちょっとお子さんが混乱してしまうかもしれませんよ。情報収集も,どうぞこのブログで(笑)
もしお子さんの塾探しのご参考になれたら嬉しいです!
いかがでしょう。このブログはお役に立てたでしょうか。
ご質問ある場合は,どうぞコメント欄をご活用ください(^^)
この瞬間にやる気がでてくれたら,明日はきっと頑張れます。そして賢くなっていく。
明日も1日,がんばりましょう!! ご拝読,ありがとうございます。
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